工学教育73巻第6号がJ-STAGEで発刊されました.
http://www.jstage.jst.go.jp/browse/jsee/-char/ja/

  • 発行後12ヶ月以内の論文・論説等の閲覧については日工教の個人正会員,団体会員代表に限定しています。
  • 会員向け情報ページにて,それぞれの号でまとまったPDFデータを提供しています.

-発刊のご案内-

「工学教育」11月号をお届け致します.今号は一般号で,井門先生(日本工学教育協会副会長)の工教言に続いて,論文7編,事例紹介4編,大会報告7編,論説3編,サロン3編,広場,オアシスを収録しております.
工教言において,井門先生が以下のように書かれています.
「工学以外の分野を含む他分野の専門的な知識についても学修させる,あるいは他者との協働作業によって何倍もの成果を挙げることができる人材を育成する(最適な育成方法がどのようなものであるか不明であるが)」
「どのようなものであるか不明ではあるが」との問いに対するヒントが,論文「高専ロボコンを通した主体性の育成」にあるように思います.主体性,自律性はこれからの教育のキーワードであるように思います.
また,「他分野の専門的知識の修得」については,事例紹介「総合工学クラスの新設と教育効果」が参考になりそうです.この稿では,山梨大学工学部工学科の「総合工学クラス」の取り組みが紹介されています.
また,工教言では,社会人基礎力を大学にて具体化することが難しいことにも触れられていますが,こちらについては,事例紹介「機械工学科3年次におけるプロジェクト型学習科目「開発プロセス発展演習」」が参考になりそうです.
内閣府が推進する「総合知」と,経産省が提唱し企業が求める「社会人基礎力」を中心とする人材像との関係,リテラシーとコンピテンシーの関係と言えるかもしれませんが,こちらも興味深いところです.
このように,本稿は特集号ではありませんが,これらのヒントになる原稿が多く含まれる号となったように思います.みなさまの日々の活動の一助となれば幸いです.(編集担当:濱本 和彦)

お知らせ | 2025/11/20