4月9日は「工学教育の日」です。
記念講演『「工学教育」の黎明に立ち返る』長井 寿様
日本で、工学教育が本格的に開始された明治初期を振り返ると以下のような状況でした。

・1871年(明治4年)9月28日、山尾庸三らの建議により工部省に技術官吏養成を目的とした工学寮が
設置され、翌1872年(明治5年)4月9日、この工学校の定則が定められて、日本の工学教育に初めて
実質的な形が与えられました。なお、学生の入学は翌年から開始され、工学教育が実際に始まりました。

・1872年は日工教創立70周年の2022年から遡って150年前の記念すべき年であり、初等教育制度の
発足、鉄道開通、ガス灯設置など明治初期に新しい制度や技術が日本で普及し始めた時期でした。
– 1873年には山尾、伊藤博文らの招聘に応じたヘンリー・ダイアーが来日し、以降、工学教育が本格化
– 1877年には工部大学校へと発展(現在の東京大学工学部へと至る)

「工学教育の日」は、上記に因んで制定されました。

会員の皆様方が、これからの技術者教育について、また、さらなる新しい挑戦への熱い想いを
この日を機会に改めてお考え頂き、是非とも実現されることを願っております。

ご意見ご感想をお寄せください!

お知らせ | 2023/04/09